ペナルティーエリア Q&A(その2)

このページのQ&Aではイエロー・ペナルティーエリア と レッド・ペナルティーエリアの違い、黄杭と赤杭の違い、それぞれのルールと処置の違いを説明しています。

 

イエローペナルティーエリア ⇒ 旧称 ウォーターハザード
レッドペナルティーエリア ⇒ 旧称 ラテラルウォーターハザード

 

ウォーターハザード2

Q&A

 

<QUESTION & ANSWER>

 

それぞれの項目をクリック(またはタップ)すると答えが出ます。

 

ペナルティーエリアに架かる橋の上で、クラブをソールした

ノーペナルティ(無罰)

 

<状況>

川に架かった橋の上にボールが止まった。

ペナルティーエリア内のボールである事をうっかり忘れて、クラブをソールしてしまった。

 

<ルール>

ウォーターハザードに架かった橋は、障害物なのでソールしても良い。

 

橋はハザード内の地面ではなく障害物とみなされるため、触れても構わない。

 

【処置(措置)】

無罰で、そのままプレー。

赤杭の内側でバックスイングしたら、クラブが水面に触れた

ノーペナルティ(無罰)

 

<状況>

ペナルティーエリア内で、そのまま打とうとしたら、バックスイングでクラブが水面に触れてしまった。

 

<ルール>2019年ルール改訂

ボールがペナルティーエリア内にあるときに、クラブや手でその中の水面、地面に触れても罰はない。

 

【処置(措置)】

無罰で、そのままプレー。

 

[改訂前(2018年まで)のルール]

ウォーターハザード内にボールがあるときにクラブでその中の水面、地面に触れてはならない。

ラテラル・ウォーターハザードを含め、ウォーターハザードに入ったボールに対しストロークする時、ストローク以前にクラブが水面や地面に触れると「2罰打」。

ストロークとは、前方へクラブを振る動きなので、バックスイングはそれ以前の動きとなる。

これは、バンカーで砂に触れた場合とまったく同じ。

ハザード内の水の無い所でヘッドが草に触れた

ノーペナルティ(無罰)

 

<状況>

黄杭内の水の無いところにボールが止まった。

そのまま打とうとしたら、バックスイングでヘッドが草に触れてしまった。

 

<ルール>

ペナルティーエリア内の草に触れても罰はない。

 

【処置(措置)】

無罰で、そのままプレー。

アドレスしたらペナルティーエリア内の小枝に触れた

ノーペナルティ(無罰)

 

<状況>

ペナルティーエリア内の水の無いところにボールが止まった。

そのまわりに枯葉や小枝がたくさん落ちており、アドレスしたら触れてしまった。

 

<ルール>2019年ルール改訂

ペナルティーエリア内のルースインペディメントに触れたり、取り除いたりしても罰はない。

また、ペナルティーエリア内で、クラブを地面につけたり(ソールしたり)、成長物に触れることもできるようになりました。

 

【処置(措置)】

無罰で、そのままプレー。

池に入ったボールが枯葉で見えないので、どかして打った

ノーペナルティ(無罰)

 

<状況>

池に入ったボールのあたりは枯葉が覆っており、ボールが見えない。

ボールの一部が見えるまで枯葉をとって打った。

 

<ルール>2019年ルール改訂

ペナルティーエリア内のルースインペディメントに触れたり、取り除いたりしても罰はない。

 

【処置(措置)】

無罰で、そのままプレー。

邪魔なビニール袋を取り除いて打った

ノーペナルティ(無罰)

 

<状況>

ペナルティーエリア内の水の無いところにボールが止まった。

すぐ近くにビニール袋があったので、取り除いて打った。

 

<ルール>

ペナルティーエリア内であっても、人工物は取り除ける。

 

【処置(措置)】

無罰で、そのままプレー。

池の中のボールを、確認のため拾い上げて打った

ノーペナルティ(無罰)

 

<状況>

ペナルティーエリア内に入ったボールが見つかった。

自分のボールか自信が無いため、拾い上げて確認してから打った。

 

<ルール>

ペナルティーエリア内でも、確認のためにボールを拾い上げることができる。

その際、これまで(2018年まで)必要とされていた「マーカーか同伴競技者の立ち合い」が、2019年のルール改訂で必要なくなった。

 

【処置(措置)】

無罰で、そのままプレー。

池の水が濁っていたので、クラブを使って探した

ノーペナルティ(無罰)

 

<状況>

池に入ったはずのボールが、水が濁っていて見つからないので、クラブを水に入れて探した。

 

<ルール>

水中のボールを探すときにクラブを使っても罰はない。

バンカーに入って埋まったボールを探す時に、クラブを使ってもいいのと同じ。

そこで、クラブにボールが触れて動かしてしまっても、やはり罰はない。

 

【処置(措置)】

ボールを見つけて、そのままプレー。

池を越えたボールが逆戻りして池に入ったので向こう岸にドロップした

1ペナルティ(1罰打)または、3ペナルティ(3罰打)または、競技失格

 

<状況>

池越えのショットがいったんは池を越えたのに、ボールは逆戻りして池に入った。

最後に横切った向こう岸にドロップして打った。

 

<ルール>

イエローペナルティーエリアだった場合

イエローペナルティーエリアの処置で1罰打、さらに誤所からのプレーで2罰打を加算し、正しい場所からやり直し。

正しい場所とは、ペナルティーエリアの向こう岸ではなく、後方(ティー側)のこと。

また、3罰打を加えて、元(池に入れる前)の位置に戻って打つという選択肢もある。

正しい場所からやり直さなければ競技失格。

 

レッドペナルティーエリアだった場合

逆戻りして池に入るときに横切った地点の2クラブレングス以内に、ホールへ近づかない場所があるのなら、レッドペナルティーエリアの救済処置としての1ペナルティ(1罰打)を払い、そこへドロップすることができる。

 

【処置(措置)】

イエローペナルティーエリアなら3罰打を加え、さらに正しい場所からやり直し。

 

レッドペナルティーエリアなら、ボールが逆戻りして池に入るときに横切った地点の2クラブレングス以内に、ホールへ近づかない場所があるのなら、そこへドロップすることができる。

グリーンの奥からグリーン手前の池に打ち込んでしまった

勘違いしてドロップしたことについての罰はない。

正しい位置にドロップし直した場合は、ペナルティーエリアの救済処置での1ペナルティ(1罰打)のみ。

 

<状況>

グリーンオーバーした返しの打球が大きすぎて、グリーン手前の池に入ってしまった。

打った位置から見て、「後方」はグリーン側だと思って、池のグリーン側へドロップした。

 

<ルール>

グリーン後方から前方の池に入れた場合も、「後方」とはティー側となる。

 

このケースでは、まだ池のグリーン側へドロップしたボールを打っておらず、正しい位置にドロップし直した場合は、ペナルティーの救済処置での1ペナルティ(1罰打)のみ。

 

正しい場所からやり直さなければ競技失格。

 

【処置(措置)】

正しい位置にドロップしてプレー。

 

また、池のグリーン側へドロップしたボールを打ってしまっていたら「3罰打!」。

(ペナルティーエリアの処置で1罰打、さらに誤所からのプレーで2罰打)

 

さらに、正しい位置にドロップしてプレーしなければならない。

 

今回のケース、

「ウォーターハザードの救済処置」のベストな選択としては、グリーン奥からの返しの打球がグリーン手前の池に入ったので、「1罰打を付加し、池に打ち込む前の位置にドロップ」を選択した方が、おおかたの場合、池越えのアプローチショットをしなくてよい分、プレッシャーも軽く得策といえる。

(必ずしもそうだとは限らないが・・・)

 

<参照>

ペナルティーエリア処置とは?

池に入ったと思い、ドロップして次打を打ったら池の外にボールがあった

1ペナルティ(1罰打)

 

<状況>

打球を池に打ち込んだと思い、その処置として同じ位置にドロップして打ち直した。

しかし、先へ進んだら池の外でボールを発見した。

 

<ルール>

ペナルティーエリアの処置としてドロップして打った場合、初めのボールが見つかってもそれは紛失球となる

 

打ち直しのために同じ位置にドロップして、プレーした時点で初めのボールは紛失球扱いとなり、ドロップしたボールがインプレーとなっている。

【処置(措置)】

ドロップして打ち直したボールでプレーを続ける。

ティーショットの1打目と暫定球が、共に池に入っていた

2ペナルティ(2罰打)

 

<状況>

ティーショットが池の方向に飛んでいったため、暫定球を打った。

しかし、池まで来てみると両方とも池に入っていた。

 

<ルール>

そもそも、池に入ったかもしれないという理由では、暫定球を打つことはできない。

 

このケースでは、暫定球のつもりで打ったボールが第3打目として、インプレーのボールとなる。

1球目のボールは、暫定球のつもりでボールを打った時点で紛失球となる。

 

紛失球の1罰打+ペナルティーエリアの1罰打

 

【処置(措置)】

2球目に対し、ペナルティーエリアの処置をとる。

 

池の中のボールをそのまま打つのであれば、次打は「第4打目」としてプレー。

 

ペナルティーエリアの救済措置をうける場合は、次打が「第5打目」となる。

小川に入ったボールが流されてOB区域に入った

1ペナルティ(1罰打)

 

<状況>

小川にボールが入ったのだが、水に流されてOB区域に入ってしまった。

 

<ルール>

風や水によって動かされたボールは、止まった所からあるがままにプレーする。

 

【処置(措置)】

OBの処置をとりプレーする。

小川の中のボールをOB区域の手前で拾い上げた

1ペナルティ(1罰打)

 

<状況>

打球が小川に入り、OB区域に流されそうだったので、動いているボールを拾い上げた。

 

<ルール>

ペナルティーエリアの処置をとれば、水の中で動いているボールを拾い上げても罰はない。

 

水の中で動いているボールを拾い上げても罰が無いのであれば、OBにしてしまい1罰打で前の位置に戻って打ち直すより、同じ1罰打ならば最後に限界を横切った地点を基準にウォーターハザードの処置をとった方が有利という判断もできる。

 

したがって、OBになる前に拾ってしまうという考え方もある。

 

【処置(措置)】

ペナルティーエリアの処置をとる。

 

この場合、

ボールを拾い上げたこと自体に罰はつかず、ウォーターハザードの処置としての1罰打を受けるだけ。

小川の中に打ち込んだボールが動いていたが、そのまま打った

ノーペナルティ(無罰)

 

<状況>

フェアウェイに沿って流れている小川に打ち込んだ。

ゆっくりボールが動いていたので、そのまま打った。

 

<ルール>

水中では動いているボールをストロークしても良い。

 

ボールが動いていても、水中にある場合は打つことが特別に認められている。

 

また、

2008年のルール改正では、このボールが水中で動いている場合だけ例外として、誤球であっても罰は無い。

 

【処置(措置)】

無罰で、そのままプレー。

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