Q&A
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3ペナルティ(3罰打)または、4ペナルティ(4罰打)
<状況>
ティーショットの打球が崖下に落ち、すぐに見つかったので次打を打った。
その後になってOB杭の外だったことに気づいた。
ティーイングエリアに戻ってやり直す場合
(OBの1罰打+誤球の2罰打=3罰打)
または、前進2罰打を適用する場合(2019年ルール改訂)
(前進2罰打+誤球の2罰打=4罰打)
<ルール>
OB区域に入ったボールは、すでにインプレーの球ではない。
そのボールを打ってしまうと「誤球のプレー」となり、2罰打を受けてやり直さなければならない。
【処置(措置)】
OBによる1罰打を加え、OBとなったストロークの場所まで戻って、次打を5打目として打ち直し。
「最初のティーショット(1打)」+「OB(1罰打)」+「誤球のプレー(2罰打)」=4打となり、次打は5打目のティーショット。
または、
OBになった場所で「前進2罰打のローカルルール(2019年ルール改訂)」を適用してドロップし、次打を6打目として打ち直し。
「最初のティーショット(1打)」+「OB(前進2罰打)」+「誤球のプレー(2罰打)」=5打となり、次打は6打目。
ノーペナルティ(無罰)
<状況>
ボールはOB杭ぎりぎりのセーフだった。
アドレスするとスタンスがOB区域内に入ってしまうが、かまわず打った。
<ルール>
インバウンズに止まっている球は、アウトバウンズに立って打つことができる。
【処置(措置)】
無罰で、そのままプレーを続ける。
ノーペナルティ(無罰)
<状況>
支柱のある木のそばにボールがあった。
支柱が邪魔になって構えることができないので、構えられる場所まで出して打った。
<ルール>
木の支柱(添え木)は、動かせない障害物として救済を受けられる。
【処置(措置)】
球の止まっている場所からホールに近づかず、障害が避けられる最も近い地点にリファレンスポイント(旧称 ニアレストポイント)を決める。
そこから、ホールに近づかない1クラブレングス以内にドロップしてプレーを続ける。
リファレンスポイント(旧称 ニアレストポイント)とは、
「動かせない障害物を避けて」、「ホールに近づかず」、「ハザードでなく、グリーンでもない場所」で、「ボールの位置に最も近い地点」を決めること。
<参照>
2ペナルティ(2罰打)
<状況>
ボールの所で素振りをしてみると、木の枝が邪魔になった。
クラブが当たりそうな枝を、他の枝に絡ませてからスイングした。
<ルール>
スイングの邪魔となるものを排除する行為は認められない。
これは、ティーイングエリアでも適用される。
ただ、
例外として「公正なスタンス」をとるときに、唯一の方法である場合に限り、体に当たる小枝を結果的に押しやることになっても、あるいは折ることになっても、それは違反にはならない。
また、
バックスイングの途中でクラブが枝に当たって折ってしまったような場合、そのままスイングをすれば罰はない。
ただし、
そのスイングを中断すると2罰打となる。
【処置(措置)】
2罰打を加えて、そのままプレー。
2ペナルティ(2罰打)
<状況>
打球がOB杭の近くに止まり、OB杭が邪魔になって打てないので抜いて打った。
<ルール>
白杭を抜くと2罰打。
抜いた時点で罰がつく。
打つ前に元に戻しても罰は消えない。
セーフ(インバウンズ側)のボールが、OB杭の近くに止まり、杭が邪魔になって打てない状況であっても、「OBの境界を示す物はすべて固定物であり、障害物ではない」ので抜くことはできない。
この場合、ボールはあるがままの状態で打つか、アンプレヤブルの措置をとるしかない。
【処置(措置)】
2罰打を加え、そのままプレー。
ノーペナルティ(無罰)
<状況>
打球はフェアウェイに飛んだが、運悪く雨上がりの水たまりに入った。
<ルール>
ペナルティーエリアを除くコース上の水たまりはテンポラリーウォーター(旧 カジュアルウォーター)として救済を受けられる。
テンポラリーウォーターとは雨が降ったり、湧き水などで、スタンスをとる前や、スタンスをとった後に一時的にできるコース上の水たまりのこと。
【処置(措置)】
無罰でテンポラリーウォーターの救済を受けてプレーを続ける。
<参照>
テンポラリーウォーター(旧 カジュアルウォーター)の救済を受けられる
<状況>
水たまりではなかったが、スタンスをとろうとすると、水がしみ出てきた。
これもテンポラリーウォーターではないか?
<ルール>
スタンスの際に足のまわりに水が見えたらテンポラリーウォーターの救済を受けられる。
【処置(措置)】
無罰で救済を受けてプレーを続ける。
<参照>
ノーペナルティ(無罰)で救済が受けられる
<状況>
打球がモグラの穴の盛り土に接して止まっていた。
救済は受けられるのか?
<ルール>
穴掘り動物の穴からは救済が受けられる。
モグラは穴掘り動物なので、その穴や盛り土がスタンスやスイングの障害となる場合は救済を受けられる。
【処置(措置)】
無罰で救済を受けてプレーを続ける。
救済方法はテンポラリーウォーター(旧 カジュアルウォーター)の場合と同じ。
<参照>
ノーペナルティ(無罰)
<状況>
打球が刈り草の山に紛れ込んだ。
ボールを探していたらボールが動いた。
<ルール>2019年ルール改訂
修理地内に限らず、捜索中に偶然、ボールを動かしても罰はない。
修理地は通常、青杭や白線で囲まれている場所。
修理地の表示がなくても「他に移すために積み上げてある物(刈り取った草の山など)」や「グリーン・キーパーが作った穴」もこれに含まれる。
また、刈り取った草の山などはルースインペディメントであり、取り除くこともできる。
【処置(措置)】
動かしたボールをリプレースしてそのままプレーしても良いし、修理地の救済処置として、修理地の外にリファレンスポイント(旧称 ニヤレストポイント)を決めてドロップしてプレーしても良い。
<参照>
1ペナルティ(1罰打)
<状況>
打球がコース整備の車に当たって、OBになってしまった。
<ルール>
作業車などは局外者なので、ラブオブザグリーンで打球が当たっても、止まった地点であるがままプレーを続けること。
ルールでは作業車は局外者であり、救済は受けられない。
【処置(措置)】
この場合は、普通のOBの措置をとらなければならない。
<参照>OBの措置
ノーペナルティ(無罰)
<状況>
打球がシャンクして、乗ってきた共用カートに当たってはね返り、フェアウェイに止まった。
<ルール>(2019年ルール改訂)
パッティンググリーン以外から偶然、自分のキャディ、携帯品や用具、共用カートに打球が当たったり、ボールが跳ね返ってプレーヤー自身に当たっても罰はありません。
【処置(措置)】
無罰でボールが止まったところからそのままプレー。
【ゴルフルール動画】
「ボールが共用カートに当たったら」編
関雅史の3分間ゴルフルール
ノーペナルティ(無罰)
<状況>
コースを横切る排水溝のフタのグリーンに近いほうの側にボールが止まっていたが、排水溝の後ろのティー側にニアレストポイントを決め、ドロップしてプレーを続けた。
<ルール>
動かせない障害物から救済を受ける際、ニアレストポイントを決めて、そこから1クラブレングス以内にドロップする。
それ以外の場所を選びプレーすると、処置違反で2罰打となる。
【処置(措置)】
そのままプレー。
今回の場合、排水溝の前(グリーン側)にもニアレストポイントがある場合が考えられる。
必ずしも、排水溝の後ろ側だけと考えることはない。
<参照>
ノーペナルティ(無罰)
<状況>
カート道路脇の木の根元にボールがあり、グリーン方向に向けて左打ちをしようとしたが、スタンスがカート道路にかかり、救済を受けたら右打ちでプレーができるようになったので、右打ちで打った。
<ルール>
変則ストローク(左打ち)の採用が必要である場合は、その救済を受けられる。
その後で左打ちをしなければならないということはない。
【処置(措置)】
無罰でそのままプレー。
(処置例)
木の根元にボールがあって、右打ちでは打てないが、左打ちをしようとすれば打てるとき、その判断が妥当と認められれば、その時のスタンスがカート道路にかかるということで、動かせない障害物の救済を受けることができる。
ノーペナルティ(無罰)
<状況>
ボールがフェアウェイ右のカート道路に止まっていた。
ボールはフェアウェイに近い方にあったので、フェアウェイにドロップした。
<ルール>
カート道路からの救済はリファレンスポイント(旧称 ニアレストポイント)が適正ならば、フェアウェイ側にドロップしても良い。
【処置(措置)】
動かせない障害物からの救済を受けてプレーを続ける カート道路の場合は、道路の幅によってもリファレンスポイントが異なる。
フェアウェイ左側のカート道路だとすると、右打ちの人の場合、ボールがカート道路上のフェアウェイ側にあっても、フェアウェイと逆側がリファレンスポイントになる場合もあるので要注意!
カート道からの救済方法
【知って得するルール】リファレンスポイント(旧称 ニアレストポイント)の取り方
<参照>
ノーペナルティ(無罰)
<状況>
カート道路の救済でボールをドロップしたところ、今度はカジュアルウォーターにかかってしまった。
なので、新たにカジュアルウォーターの救済措置としてドロップした。
<ルール>
救済を受けたボールが再び救済が必要な状況になった場合、救済を罰無しに受けられる。
カート道路の救済を受けてドロップしたが、今度はカジュアルウォーターにかかったというように、別の救済が必要になる場合がある。
そういう時は、初めの処置のやり直しをする必要はない。
ドロップした時点でインプレーとなっており、それが止まった位置で新たに救済を受けることになる。
この状況で再び、今度は元のカート道路の妨げとなる場所になってしまった場合は、新たに両方の障害を避けうる場所の中にリファレンスポイントを探し、ドロップする。
ただし、
初めから両方の障害を考慮に入れた1回の救済で済ますことは、認められていない。
【処置(措置)】
無罰でそのままプレー。
ノーペナルティ(無罰)で再ドロップ
<状況>
バンカー脇のラフでドロップしたボールが、バンカーに転がり落ちた。
<ルール>
ドロップしたボールがバンカーやペナルティーエリア、OB区域に入った場合は再ドロップしなければならない。
【処置(措置)】
再ドロップして、プレーを続ける。
再ドロップしてもまたハザードに入る場合には、2回目のドロップをした時にボールが最初に地面に落ちた場所にできるだけ近い場所に、プレースしてプレーを続ける。
再ドロップはできない
<状況>
打球が木の根にはまり込んで打てないので、アンプレヤブルにしてドロップしたが、転がってまた同じ場所に行ったので再ドロップしたい。
<ルール>
アンプレヤブルの措置でドロップしたボールが元の場所に戻ったという理由では再ドロップはできない。
【処置(措置)】
再び、アンプレヤブルの処置をとる。
<参照>
ノーペナルティ(無罰)
<状況>
雨上がりで、フェアウェイの地面に打球が食い込んだ(めり込んだ)。
ボールを拾い上げて泥をふき取り、ドロップして打った。
<ルール>2019年ルール改訂
救済を受けてドロップして打つことができる。
フェアウェイだけでなく、ジェネラルエリアあれば、打球が地面に食い込んだ(めり込んだ)場合、無罰でボールを拾い上げ、泥をふき取って、地面に食い込んでいた場所の直後を起点に、1クラブレングス以内のジェネラルエリアにドロップとなる。
ドロップしたボールが、また地面に食い込んだ場合は再ドロップする。
それでも食い込んだ場合は、無罰でプレースできる。
プレースは、再ドロップ地点にできるだけ近く、ホールに近づかない所にする。
再ドロップせずにプレースはできないので注意!
【処置(措置)】
無罰で、そのままプレー。
無罰でプレースできる
<状況>
ドロップしたら、地面が軟弱でボールが食い込んでしまった。
再ドロップしても食い込んでしまった。
<ルール>
ジェネラルエリアならば救済を受けることができる。
再ドロップしてもボールが地面に食い込んだ場合は、救済を受けて再ドロップ地点にできるだけ近く、ホールに近づかない所にプレースすることができる。
【処置(措置)】
無罰で再ドロップ地点にできるだけ近く、ホールに近づかない所にプレースしてプレーを続ける。
その際、泥をふき取ってプレースできる。
無罰で救済を受けることができる
<状況>
ショットしたボールが前日の雨で軟弱になっていたラフの地面にめり込んでしまっていた。
とてもこのまま打てそうにないが救済は受けられないのか?
<ルール>2019年ルール改訂
ジェネラルエリアならば無罰で救済を受けることができる。
【処置(措置)】
無罰でボールを拾い上げ、泥をふき取って、地面に食い込んでいた場所の直後を起点に、1クラブレングス以内のジェネラルエリアにドロップとなる。
2ペナルティ(2罰打)
<状況>
Aはボールを打つためバックスイングしたところ、木の枝に当たり、スイングを止めたが、その枝を折ってしまった。
Aに罰はつくのか。
<ルール>
「ストローク」とは、ボールを打って動かすという意思をもって行われたクラブの前方への動き(主にダウンスイング)をいうが、ヘッドがボールに届く前にプレーヤーがダウンスイングを自分の意思により途中で止めた時は、プレーヤーはストロークを行ったことにはならない。
バックスイングで木の枝を折ってしまい、自分の意思でスイングを止めたAはストロークを行ったことにはならない。
なので、
ストロークとしてはカウントしないが、自分の意図するスイングの区域を改善してしまったので「規則 13-2」の2ペナルティ(2罰打)がつく。
【処置(措置)】
2ペナルティ(2罰打)を付加してプレーを続ける
ちなみに、
たとえクラブがバックスイングで木の枝に当たったり、枝が折れたとしても、そのままストロークを完了していれば違反とはならず、ノーペナルティ(無罰)だった。
完全救済が出来ていないので 2ペナルティ(2罰打)がつく
<状況>
Aのボールはカート道路の上にあったので、動かせない障害物からの救済を受けるためボールをドロップした。
このとき、わずかながらスタンスがそのカート道路にかかったが、ライが良かったのでそのままプレーした。
Aに罰はつくのか。
<ルール>
障害のための救済を受けたのに障害がまだある場合は、再ドロップしなければならない。
【処置(措置)】
2ペナルティ(2罰打)を付加して、そのままインプレーになっているボール(打ったボール)でプレーを続ける
葉っぱを取り除くことができる
葉っぱを拾うぐらいならライの改善にはならない。
<状況>
Aのボールはカート道路の上にあったので、動かせない障害物からの救済を受けるためボールをドロップしたいのだが、ドロップするであろう場所に葉っぱがたくさん散らばっていた。
Aはボールをドロップする前にこの葉っぱを取り除くことはできるか。
<ルール>2019年ルール改訂
コース上に落ちている葉っぱはルースインペディメント。
ルースインペディメントは取り除くことができる。
したがって、ジェネラルエリアでボールをドロップすることになる区域にあるルースインペディメントも取り除くことができる。
【処置(措置)】
ボールをドロップすることになる区域にあるルースインペディメント(葉っぱ)を無罰で取り除いてドロップし、プレーを続ける。
ドロップしなければならない
<状況>
Aのボールはカート道路の上にあったので、動かせない障害物からの救済を受けるためボールをドロップしたいのだが、そこは急斜面でドロップするまでもなく明らかにボールが止まらない場所だった。
それでもAはドロップしなければならないのか?
再ドロップになっても2回はドロップしなければならない。
<ルール>
今回のように、
明らかにボールが止まらない場所であったり、池に転がり落ちてボールが回収できなくなる恐れがある場所であってもドロップしなければならない。
再ドロップしてもまた同じような場所に止まったら、2回目にドロップした際にボールがコース上に最初に落ちた箇所にできるだけ近い所にプレース(ボールを置くこと)しなければならない。
【処置(措置)】
ドロップしてもボールが止まらないと分かっていてもドロップし、その結果、再ドロップしなければならない場合は再ドロップ。
再ドロップしてもまた同じような場所に止まったら、2回目にドロップした際にボールがコース上に最初に落ちた箇所にできるだけ近い所にプレースしてプレーを続ける。
罰なしの救済「動かせない障害物からの救済」が受けられる
<状況>
OBの方向に飛んで行ったボールを確認しに行ったところ、金網(防護ネット)に当たってボールが残っており、セーフだった。
しかし、ボールがネットに近すぎてスイングどころかスタンスも取れない状況だ。
アンプレヤブルにするしかないのか・・・
<ルール>
金網(防護ネット)が「OB杭の内側(コース上)」なので、動かせない障害物の救済が認められる。
【処置(措置)】
無罰の救済である「動かせない障害物からの救済」の処置をとってプレー。
罰なしの救済「動かせない障害物からの救済」は受けられない
<状況>
Aのボールは右の斜面を転がっていった。
行ってみたらOB杭のギリギリ手前で止まっており、セーフ。
しかし、OB杭のすぐ外側にあるネット(網)が邪魔でスウィングできない。
そこでAが「動かせない障害物」からの救済を受けようとしたのだが・・・。
<ルール>
動かせない障害物の救済が認められるのは「コース上」のみ。
そもそもOB杭の外にあるネットはコースの外のため、罰なしの救済は受けられない。
【処置(措置)】
そのまま打てなければ、アンプレヤブルの処置をとるしかない。
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